パントゥーフル ~スリッパの乱~
リビングを覗くと、美樹はダイニングテーブルに座っていた。
目の前には弁当箱があり、大きめのフォークを握っている。
ケーキは半分ほど無くなって、真ん中へんが無理やり押しのけられたようにぽっかり空き、周りに土手ができていた。
美樹はその上にうつむいて固まっている。
しだれた髪の毛で、顔は見えない。
近づいて彼女の傍に立つ。
すると、テーブルの上に1滴2滴しずくが垂れた。
美樹の涙だ。思い通りの展開だった。
「美樹……」
「うぅ……」
こらえきれない嗚咽が聞こえて、僕は彼女を立たせた。
顔をそむけたままだが、そっと抱きしめると彼女は素直にされるがままになった。
その肩越しに弁当箱を見やると、僕の仕込んだポストイットの文字が、ラップを通して見えていた。
目の前には弁当箱があり、大きめのフォークを握っている。
ケーキは半分ほど無くなって、真ん中へんが無理やり押しのけられたようにぽっかり空き、周りに土手ができていた。
美樹はその上にうつむいて固まっている。
しだれた髪の毛で、顔は見えない。
近づいて彼女の傍に立つ。
すると、テーブルの上に1滴2滴しずくが垂れた。
美樹の涙だ。思い通りの展開だった。
「美樹……」
「うぅ……」
こらえきれない嗚咽が聞こえて、僕は彼女を立たせた。
顔をそむけたままだが、そっと抱きしめると彼女は素直にされるがままになった。
その肩越しに弁当箱を見やると、僕の仕込んだポストイットの文字が、ラップを通して見えていた。