本能で恋をする~after story~
禁断症状とゆうのがある―――――

一般的には、薬物などの慢性中毒となった者が、急にその摂取を中断した場合に起こす精神的、身体的症状らしいのだか、俺は恋愛にも当てはまると思う。

だって現に今回のように凛音に、触れられないと思うと余計に触れたくなるのだ。
だから、今日も凛音が生理が辛そうにしていると、
「凛音、キスしてあげる。そしたら少し気分が落ち着くかもよ」
と適当に理由をつけて、凛音を感じようとするのだ。

会社にいても、常に声が聞きたいと思うし、
たまたま凛音から電話があると、会いたいと言って凛音を困らせるのだ。
そして、月曜日の朝はとても億劫だ。
土・日は一日中ずっと一緒にいる為、離れたくなくなるのだ。


凛音の生理が辛いのは、最初の三日間位なので、四日目からは普通に家事をする。
まぁ、風呂は一緒に入れないし、夜は抱けないけど………。

「海斗。もうそろそろ食事の準備するから、離して!」
「え…?イヤだ!」
「でも、もう準備しないと遅くなっちゃう!」
「じゃあ、ついて行く!」
「もう/////」
二人でキッチンへ。

「海斗!首にキスするのやめて!くすぐったい……」
「んー。だって、凛音いい匂いするし」
「ちょっと、危ないから、やめ―――痛っ」
「凛音!!」
俺が調子乗りすぎたせいで、凛音が包丁で指を切ってしまった。

「ごめん…凛音」
「もういいって!その代わり私が料理してる時は離れてて!」
「わかった」

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