本能で恋をする~after story~
バカップルの日常・~海斗の禁断症状~
ある休日――――

ガチャ―――

「凛音、おかえり!
……?どうした?凛音…?」
「海斗ぉー」
そう言って俺にぴったりとくっついてくる。

凛音がこんな甘え方をする時は――――
「きた?」
「うん……」
「そっか。そろそろだもんな」
「う……痛い…」
俺は凛音に自分が着ていたパーカーを羽織らせ、腹の辺りをさすった。

「寒くない…?」
「うん…大丈夫…。海斗に抱きついてるから」

こうゆう時、男は何をしてあげればいいのだろう。
いまだにわからない。

「凛音。何か温かい飲み物いれようか?」
「うん。ありがと」
「ついでに毛布持ってくるね」
そう言ってソファーを立つと、
「あ、海斗…」
「ん?どうした?」
「やっぱりもう少しだけ、ここにいて……」

自然と顔が和らいだ。
可愛すぎる………

「もちろん!」
俺はソファーに座り直し、凛音を抱き締めた。
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