本能で恋をする~after story~
「凛音ちゃん、今のうちに休憩してて!もうすぐ忙しくなるから」
「あ、はい。じゃあ食事してきます」

「あ、りぃ先輩!一緒に食事しません?私も今のうちに休憩しとけって、店長が」
「うん。もちろん!どうする?いつもの公園にする?」
「はい!」
この子は同じカフェで働いている。後輩の玲奈ちゃんだ。まだ19歳の大学生だ。私を慕ってくれてて、とても可愛い!
いつも休憩が一緒になるときは、一緒に食事したりしている。

「―――で、この前また彼氏が。あっ、りぃ先輩あの人見て!チョーカッコいい!!!隣の人も綺麗!美男美女カップルだ!」
「え?どこ?
え……海斗?」
「え?りぃ先輩、知り合いですか?」
「え、うん。旦那さん」
「え?そうなんだぁー!じゃあ隣の人は知り合いかな?でもりぃ先輩、素敵!お似合いですね!……ってりぃ先輩?どうし……え?なんで泣いて………?」

「え?あ、違うの。ごめんね。こんなことで泣くなんてバカみたいでしょ?」
「そんなこと……大丈夫ですよ。私だって彼氏が誰にでも優しいから、ヤキモチばっかですもん!」

玲奈ちゃんが、頭を撫でながら慰めてくれた。
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