本能で恋をする~after story~
バカップルのデート
「凛音ー、用意できた?」
「うん。お待たせ!」
今日は久しぶりに、二人で外でデートだ。

玄関で待っている俺のとこに駆け寄ってくる、凛音。

「どう?この服。この前買ったんだ!」
「………」

「え…?もしかして、似合わない?
海斗好きかなって思ったのにな…」
「……凛音。着替えてきて!」
「え?そんなに似合わない?」

「ううん。似合ってるよ。とても。可愛いし、このままデートなしにして、家でイチャつきたい位」
「じゃあ、いいじゃん!」
「だ、か、ら!そんな可愛い格好、他の奴に見せたくない!
着替えるよ!おいで?俺が服決める!」

そう言って、凛音を引っ張りクローゼットに行こうとする。
「やだ!この服今日のデートの為に買ったんだもん!」
と、手をはたかれた。

「……」
「……」
しばらく、にらみ合い………
「わかったよ。その代わり俺から離れないでよ!」
「うん!」


結局俺は凛音に、甘い。
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