本能で恋をする~after story~
「凛音?どうするの?早く決めて!腹減った!」
「ちょ、ちょっと待って!海斗は何にするの?」

凛音が欲しかったバックや、俺がハマっているバンドのグッズを買いに行って、今昼食で、定食屋に来ている。

「俺は唐揚げ定食」
「そっか。今ハンバーグと生姜焼で悩んでて…」
真剣にメニューの写真を見比べている。

「……わかった!じゃあ、俺が唐揚げやめて生姜焼にするから、凛音がハンバーグにしな!それで半分こにすればいいでしょ?」
「え?海斗、唐揚げ食べたいんじゃないの?唐揚げ好きでしょ?」

「うん、だけどこのまま凛音が、決めるまで待てないし!」
「いいの?」
「もちろん、いいよ!」
「じゃあそうする!ありがとう!」

俺は別に構わない。凛音が喜ぶなら。



食事も終わり――――
「海斗、ちょっと待っててね。トイレ行ってくるから」
「うん、わかった!」
凛音が、席を立つ。
俺はトイレに向かう凛音に見とれていて、気づいていなかった。
凛音の後を不良がついていってるのを―――――
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