本能で恋をする~after story~
バカップルの日常・~凛音の怒り~
*****叶斗 side*****
ガチャ――――――

会社に出勤し、社長室に入る。
「おはようございます。叶斗社長」
「あぁ、おはよう。紺野さん。海斗は?」
「まだみたいですね」
「そう、月曜日はいつもだよね(笑)」
「そうですね(笑)」
「きっと、土日は凛音ちゃんにべったりだろうから、名残惜しいんだろうね」

紺野さんがクスクス笑う。
最近、紺野さんと付き合い出した。
海斗と凛音ちゃんのような激愛ではないが、僕達なりにゆっくり愛を育めたらいいと思っている。
あ、でも!凛音ちゃんもことも好きだ。年上だが、可愛い妹のような感じがする。

「あ、ねぇ!今度海斗と凛音ちゃんに僕達のこと話そうと思うんだ。いいかな?」
「はい。もちろん。あ、だったら明後日のお昼はどうですか?」
「え?どうして?」
「実は明後日のお昼に、凛音さんにお昼一緒に食べようと誘われてて。良ければ海斗社長と四人で」
「うん、そうだね!今日海斗が出勤したら話してみよう!」
「はい」
微笑み合う、僕達。

ガチャ―――――
「おはよう……眠い…」
眠そうにあくびしながら、海斗が入ってくる。

「あ、海斗!?おはよう」
「お、おはようございます、海斗社長」

「どうした?なんか雰囲気変だぞ!」
「え?そう?」

特に気にすることもなく、席に着く海斗。


「あ。そうだ!海斗ちょっと話があるんだ――――」
< 71 / 126 >

この作品をシェア

pagetop