本能で恋をする~after story~
*****なな side*****

「チッ。海斗のやつ。察しよすぎ!」

とりあえず、先に海斗を黙らせないと―――――



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

カラカラカラ――――
「いらっしゃいませ!」
「一人です」
「はい。お好きな席にどうぞ!」

勝良……。
この人か………
席に座り、彼女が来るのを待つ。

「お決まりですか?」
「あの……勝良 凛音さんですよね?私、沢田 奈々って言います」
「あっ、海斗の……」
「あ、はい。海斗が結婚したって聞いて、奥さんに会ってみたくて来ちゃいました」

事前に一喜に色々聞いていてよかった。こうして色々できるから。

「あの、よかったら少しお話しできませんか?」
「いいですよ。もうすぐ終わるので少し待っててもらえますか?」
「もちろん!」

海斗―――あんたを傷つけるなんて、簡単なんだから。
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