本能で恋をする~after story~
「めっちゃ可愛い!!“凛音”って名前まで」
「俺、海斗社長の気持ちわかる。凛音さんが奥さんだったら、絶対見せたくないもん!」
「確かに。可愛すぎるもんなぁー」
「海斗社長羨ましい!
今度みんなで食事しましょうよ!」
「おっいいね!賛成!」



「俺は!は、ん、た、いだ!」
俺は腕を組み、仁王立ちして、社員達に言い放った。

「海斗…!ごめんね。お弁当渡したかっただけなの。あと、手紙読んだよ。嬉しかった。ありがとう。
受付に預けるつもりだったんだけど、気を利かせて呼んでくれたの」
「そっか。ありがとう!もう帰りな。
コイツ等は気にしないで!」

「うん。お弁当、叶斗くんと食べてね。いっぱい作ったから」
「わかった!気を付けて帰れよ。何かあったらすぐ電話しろよ!」
凛音は社員達にもう一度挨拶し、会社を出た。


「いいなぁ、海斗社長。俺もその弁当食いたい!」
あげねぇーよ。絶対に!
叶斗にもあげたくないのに。
「みんなも、仕事に戻って」
そう言って、社長室に戻った。
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