#OVER TIME
が、一人全く何も動じないのが・・
「翔真、お前のそのデカさはパパ譲りなんだな!羨ましいぜ!」
もちろん未茉だった。
「うん。」
「初めまして!あたし白石未」
「君に私は一ミリたりとも興味はない!!!」
未茉の言葉を遮るように怒鳴りつけ、
「父さ」
「バスケなんか続けるためにあんな低レベルの学校なんかに入学しやがって!!こんな次元の低い連中とつるんで何やってんだ翔真!!」
「あ?低レベルだ?」
聞き捨てならぬ物言いに未茉は睨み、翔造の前に出て睨み上げる。
「お前、本当に翔真の親父なのか?」
「誰に向かってお前なんて言葉使ってやがる!!!このクソガキが!!!」
「ち…違うんです!!彼女は僕の彼女で翔真の彼女じゃないんです!!!」
とにかくこの険悪な空気をどうにかしようと結城は未茉の口を勢いよく両手で塞ぎ、落ち着かせる。
「違…」言いかける翔真の前に出て、
「うるさい!!!そんなことはどうでもいい!!ここは貴様らみたいな低レベルな人間が入りびたる家じゃないんだ!!出てけぇぇ!!!」
「なんだとこのクソ親…」モガッと結城と三上の手により未茉の口は塞がれ、玄関の外へと強制連行させられる。
「未茉…!!!」
その後を追おうとする翔真だったが、ガシッ!!!と腕を父に掴まれて引き取れられる。
「翔真、今日はお前と二人で話があるから帰ってきたんだ。」
「話なら後で聞くよ。」
「ダメだ!!!!」
有無を言わさぬ掴まれた腕の強さに翔真は戸惑った。