1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
アドバイス


菜々美、無理して笑ってんな〜

明日香は気づいていた

朝香や美咲に心配かけないようにだろうけど

亮ちゃんには2人の事だし、海斗くんは浮気はしないって太鼓判は押されたけど女子の不安をわかってないよね……

授業が終わりみんな部活に行き始める

「菜々美、バイバイ」

「あっ、バイバイ」

海斗くんはいつも通りだった

そうだよね、海斗くんはちゃんとLINEくれたし、詳しいことは言わないのはいつもの事

付き合いだしたばかりじゃないんだから余裕を持たなきゃ

「菜々美」

「明日香、部活に行ったんじゃ」

「行くけどさ、菜々美が酷い顔してるから心配で」

「私?」

自分のほっぺを触る

「菜々美はさ、海斗くんに気持ちを伝えてる?」

「気持ち?」

「うん、海斗くんのことを好きな気持ち」

好き……

「冬休みも会ってないじゃん?会いたいって口にだした?」

首を横に振った

「口に出さなくても信頼しあってるカップルも確かにいるし
それが悪いとは思わないけど……
菜々美は今、不安に思ってるでしょ?」

菜々美は軽く頷いた

「女の子と一緒にカフェに行っていた海斗くんもどうかと思うけど

連絡来た時に理由を聞かなきゃだめだよ
やましくなければ教えてくれるはずだよ

逆に自分の事に興味がないのかと思っちゃうよ……

どう?違ってる?」

< 167 / 220 >

この作品をシェア

pagetop