1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
最後の文化祭


菜々美の部屋に入ると勉強をしていた

いつも勉強してるな(笑)

「相手してくれてありがとう」

「いや、俺が誘ったし……」

海斗も問題集を出す

「俺な、亮太と同じとこの塾に行こうかと思ってる」

「そう……」

「菜々美と同じ大学に行くにはやっぱりもっと頑張らないと受からない」

確かに学校の模試だけじゃ判定も不安だろう

「英語をもっと頑張らないとね」

「確かに」

苦手教科を作るとだめだな



夏休みは毎日学校に通い準備をして
いよいよ文化祭当日になった

「昨日の体育祭もお疲れ様、今日も張り切っていくぞー」

『おー!』

班をしっかり決めて交代してもちゃんと回るようにしっかりと班決めも考えた

「菜々美、回るぞ」

「はーい、明日香お願いね」

「まかせて!」

3年生でやっと海斗くんと初めて文化祭を回れる

サッカー部の出し物があるから去年も無理だった

「海斗、寄ってけよ」

海斗くんの友達が呼び込みをしていた

海斗くんは友達がすごく多い

私の知らない友達もたくさんいる

付き合う前からそれは思っていたけど……
どうやって仲良くなるのか不思議だった


クラス替えはないし、サッカーと、中学の友達くらいだと思うのに、たまに誰って聞くと友達の友達で仲良くなってとかよく聞く

昼休みに外で遊んで知り合うみたいだ

営業職が向いてるんじゃないかなと思うところも多々あるのだ

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