身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
週末の今日、予定通り14時に総合病院の小児科へ、15時半にはその横の建物に入っているひまわりで歌を披露してきた。

今日はどちらも手遊び歌が中心。
客席もすぐ目の前と近く、反応がすぐに返ってくるからすごく楽しかった。

私が訪問して歌うことで、気分転換になったり、元気付けになったりしてくれると嬉しい。そんな気持ちを込めて、慰問を続けている。



2箇所の訪問を終えた頃には、夕日が傾き、眩しいほどの光を放っていた。


「はあ。今日も楽しかった」

自宅の最寄駅で下車して、足取り軽く歩き出す。


都内といっても、都心から離れたこの土地は、緑もあれば畑もある。なかなか長閑な土地だ。
鼻歌混じりで歩いていても、聞かれるような距離に人の気配はない。

車道だって、片側一車線だし、交通量もラッシュ時を除けばさほど多くない。
夕方の今は、ちょっと多いけれど。




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