愛され、溶かされ、壊される
執着
一ヶ月後
私は結婚退職とゆう形で、退職し専業主婦として暮らしている。
アパートはひきはらい、竜くんのマンションへ引っ越した。

加那ちゃんにはかなり言われた。
結婚なんてやめてほしいと。
加那ちゃんには、全て話した。
加那ちゃんは納得していないが、こうしないと今度はきっと加那ちゃんを傷つけるだろう。
それだけは嫌だ―――――

「じゃああおちゃん、行ってくるね!」
「うん。これお弁当だよ」
「いつもありがとう!きつい時は無理しなくていいからね」
「大丈夫だよ?竜くんの為に出来る限りしたいから!」

私がおとなしくしていれば、竜くんはいつもの過保護な、優しい竜くんだ。
「あおちゃん。絶対一人で外に出ちゃダメだからね!買い物は今日僕が帰ったら、一緒に行こうね!」
「うん!わかった」

私がおとなしくしていれば―――――――
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