チョコレートがなくても

「僕は絢音に会えただけですごく嬉しい。それが一番のプレゼントだよ。それに、バレンタインって海外じゃ男性が女性にプレゼントを渡す日なんだから」

それに絢音はとっても甘いから。

和馬がそう言った刹那、絢音の唇と和馬の唇がまた重なる。唇は何度も何度も触れ合い、気が付けば、絢音の視界は和馬と天井しか見えなくなっていた。

甘いバレンタインの日、チョコレート以上に甘いものを絢音と和馬は楽しんだ。