工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】

-Summer-

-翔side-



「わあっ綺麗〜っ!」


「…だな。」



水平線上に太陽に照らされて輝くエメラルドグリーンの海。


それに興奮して俺に向けて笑う彼女は、海よりもっと輝いている。



___夏休み。



俺と緋奈は隣の県にふたりで海水浴に来ている。


ふたり用のシートに並んで座って、俺はカナヅチの緋奈のために浮き輪を膨らませているところだ。


緋奈は膝を抱えて、満足げな笑顔でこちらを見つめている。


チャックのついた白パーカーを羽織っている緋奈。


しかもチャックは上まできっちり閉めている。


海パンを履いているだけの俺でも、この強い日差しで全身汗だくなのに、緋奈は暑くないんだろうか。


もしかして、日焼け対策なのか?


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