成瀬くんと秘密の教室で××の特訓を♥
「もう少し、近づいてみようよ、良太」

 考え事を忘れるために、強引に良太に意識を戻す。しかし、良太はビックリした様子でうちの手を振りほどいた。

「エッ、無理……!」
「わあ!?」

 ガタンと、揺れて、うちが良太に馬乗りになる。

 呆然とした様子の良太に、良太の肩を抱く形になりあっけにとられるうち。顔が、顔が近いよぉ……!? うわ、本当に綺麗な顔してる、って……思って良太を見ていたとき。

「きゅう……」
「!? ちょ、良太!? 嘘っ!? 気絶した!?」

 まさかの展開にアワアワしてしまううちは、反射的に良太をお姫様抱っこした。

「保健室――!!」

 その後。とっさにダッシュで良太を抱え廊下を走ったうちに、「転校生のちょっと変わった男子をお姫様抱っこしたイケメンがいた」と言う余計な噂が立ったのは、なんというか、素直に喜んでいいのか本気で迷った。
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