成瀬くんと秘密の教室で××の特訓を♥
「うん。はじめはコレを繰り返していこうか、良太」
「わかった」
「徐々に長く、ね」
「はあい、由紀」

 少しおびえ気味の良太は、うちの手を必死で握る。その姿がなんだか可愛くてちょっとときめいたのは当然秘密である。プルプルしててなんか、うん、グッとくる……ってうちは変態か。

「うう……緊張する、けど、やっぱり由紀は男の子みたいだから、他の子よりは平気だぁ」
「ソレってけなされてる気もするけど」
「そう? でも、由紀の顔は綺麗だから、髪の毛を伸ばせばまた違うかもね」
「……そんなこと言うの良太ぐらいだよ」

(うちはいつだって女の子としてみられてないしね。女友達にも、男友達にも、なんだかそんな感じがするんだよね)

 正直あんまり嬉しくない。けれど、うちはデカいし、声も大きいし……今更女の子らしくしたところでたかが知れてるだろうから。それに、なんだか笑われそうで怖いんだよね。似合わない、って昔みたいに言われそうで……。

(どうせうちなんか……はあ……)

 可愛い女の子はいいなぁ。堂々とふわふわした服が着れて、ピンクが似合って。花柄とか着ちゃってさ……。

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