幼馴染に恋をして(心愛ver)
日々、私の雰囲気が変わっている事に、
最初はクルミちゃんも「髪型変えた?」と言ってくれていたのに
近頃は怪訝な顔をしている時があり、
「心愛、笑い方変わったね?どうしたの?」と心配されるようになった。
そしてクルミちゃんが、私を呼ぶ声のトーンが変わった事に
気が付かなかった。
そんなある放課後に先生の手伝いを
4人でしていると、クルミちゃんがおもむろに
「藤原、どうして 森さんと登校しているの? 家が近いの?」
と核心に触れる質問をした。
私はギョッとしてクルミちゃんを見る。
彼女は何かを決意したように、真直ぐな瞳を私に向けていた・・
その質問に藤原は答えない と思っていたら、あっさり
「杏那が小学校に上がる時に、家は近所だけれど
学区が違い、一緒に通えないと解った時に大泣きしてね。
大変だった・・それで約束した 中学生になる時に
『杏那が頑張って一緒の学校に通えるようになったら毎朝迎えに行く』って・・」
「え~そうなの それで森さん明応に入れるくらい頑張ったの。凄い」
一寸待って・・何よその約束・・
そんな小さな時の約束で藤原を縛っているの?
そんな子供の約束で私は苦しめられているの?
泣けば思い通りになると思って・・
私はその後の三人の会話も耳に入らなかった。
その時、胡桃はこのエピソードで、
藤原の森さんに対する想いを感じてくれたら・・
そして、このエピソードは胡桃が想像していた以上に
藤原の想いを現わしていた。
だから告白なんかしなくても親友の心愛は
この恋を手放してくると思った。
でも、それは逆に心愛の感情を逆なでしてしまったとは
気が付かなかった。
三学期に文理選択が決まる。
私は1学期までは理数で提出していたが、
下降の一途を辿る成績、
三学期に理数クラスは無理だと担任から引導を渡されてしまう・・
明応大学なら学部にはこだわらない事にした。
大学に進学して2年間はあの子は居ない・・
その間に藤原の隣を奪還し、告白する事を考えていた。
その為に今、私はあの子になる。