夏の花火があがる頃
その日を境に、めぐみと悠也は一緒に過ごすことが多くなった。
身体の関係はなかった。
悠也は大学時代から付き合っている彼女とまだ続いているとのことだった。
大丈夫なのかと尋ねたら、「大丈夫」とだけ返ってきた。
会ったことのない人ではあるが、あまり大丈夫な気はしなかった。
「めぐみさ。そんなことよりも、自分のことを考えろよ」
昔と変わらない口調で悠也は言った。
彼はいつも自分のことを後回しにする。
無意識なようだったが、そこが彼のいいところでもあり、弱点でもあるような気がする。
あんなに避けていたのに、戻ってしまえば昔と何も変わらず安心できる場所だった。
自分を隠すこともしなくてよく、話さなくても良かった。
実の親でさえ、ここまでさらけ出して過ごせる相手ではなかった。
破滅的に料理が下手な悠也に代わって、めぐみが料理を担当した。
「めぐみ料理上手かったんだな。下手そうなのに」
「一言余計なんですけど……」
慎吾がいないだけで、会話は変わらない。
少しずつ自分が回復しているように思えた。
花火大会のない日は、今まで通り過ごすことができた。
身体の関係はなかった。
悠也は大学時代から付き合っている彼女とまだ続いているとのことだった。
大丈夫なのかと尋ねたら、「大丈夫」とだけ返ってきた。
会ったことのない人ではあるが、あまり大丈夫な気はしなかった。
「めぐみさ。そんなことよりも、自分のことを考えろよ」
昔と変わらない口調で悠也は言った。
彼はいつも自分のことを後回しにする。
無意識なようだったが、そこが彼のいいところでもあり、弱点でもあるような気がする。
あんなに避けていたのに、戻ってしまえば昔と何も変わらず安心できる場所だった。
自分を隠すこともしなくてよく、話さなくても良かった。
実の親でさえ、ここまでさらけ出して過ごせる相手ではなかった。
破滅的に料理が下手な悠也に代わって、めぐみが料理を担当した。
「めぐみ料理上手かったんだな。下手そうなのに」
「一言余計なんですけど……」
慎吾がいないだけで、会話は変わらない。
少しずつ自分が回復しているように思えた。
花火大会のない日は、今まで通り過ごすことができた。