トンネルの向こう側
地元へ

日曜日。

朝から将大は背広を着て、
私もワンピースにして、首元には将大からのネックレスをする。

車だが、一応コートも持ち、準備が整った。

玄関先でお母さんから
「将大、これはうちからの手土産だから、さやかちゃんのお家に渡してね!」

「ああ、ありがとう母さん。さやか忘れ物ないか?」

「うん。大丈夫だよ。 じゃあお母さん、
行ってきます。」

「帰りに電話するから、行ってきます。」

「2人とも気をつけてね!いってらっしゃい!」

地下の駐車場から車に乗り込んだ2人。
一応カーナビに住所を入力する。

「ふ〜、 よし! 気合い入れて頑張ろう!」

「オー! って言えば良い? ハハハ!
鬼ヶ島の鬼退治じゃあないんだから、大丈夫だって〜! ハハハ。」

「さやかは、兄ちゃんの事を忘れてないか?
オレにとっての、1番の鬼は兄ちゃんだな!」

「鬼って…
まぁ、昔からしつこいけどね!
桃太郎さん!行きましょう。ワン!」

「お前は、家来か! じゃあ行くぞ!」

地下駐車場を出発し、順調に高速道路にのり約3時間かかる地元へ向かう。

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