トンネルの向こう側
恭一さんのマンションに向かうが、
駅のすぐ近くの高層マンションだった。

やはり地下駐車場に車を入れて、部屋は18階! 
エレベーターを降りてキョロキョロ。 
恭一さんはクスクス笑い
「こっちだよ〜」

1801号室、ガチャとドアを開けて中へ案内された。

「恵さん、ただいま〜さやかちゃんも連れてきました〜」

「おかえりなさい! お疲れ様〜!
ご飯もあと少しで出来るわよ〜
2人とも手を洗ってね〜!」

「「は〜い!」」
さやかと恭一は、顔を見合わせて笑った。

恭一に洗面所へ案内され手を洗ってダイニングへ来た。


将大は5LDKだが、恭一さんのマンションは3LDK? かな?

「恵さん! 夕飯作ってくれたんですね!
ありがとうございます! 嬉しいです。」

「お母さん、ありがとうございます」

「このぐらいしか出来ないから…
さぁ、食べましょう!お仕事お疲れ様。」

3人でテーブルにつき、いただきますと手を合わせてから食べ始めた。

「さやかちゃん、今日は大丈夫だった?」

「はい。尚美も有紗もいたし、恭一さんに送り迎えで安心してます。
あ、尚美と有紗も土曜日の買い物楽しみだって言ってたし、美味しいケーキ屋さんでお茶しようって、言ってました。」

「本当? 嬉しい〜。お金は私が出すからいろんなお店を見てみたいな〜」

「お金は出さなくても… みんな社会人だから」

「恵さんも、若返るんじゃない?」

「そうよね〜せっかく都会生活してるんだから田舎のおばちゃんから都会のおば様にならなきゃ〜ハハハ!」

ハハハ!ハハハ!と 笑いながら楽しく夕飯を食べて片付けした。
恭一さんから部屋を見学しながら説明され、一つ一つの部屋が大きいので私とお母さんは同じ部屋にしてもらった。


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