トンネルの向こう側
「どうだった?」

「さやかが電話で席を離れた時に、恭一さんと付き合ってるように濁わせたら何か考えてたよ〜」

「あと、ホラ! さやかの彼氏と認めるのは相手によるって〜、
何かさ、将大さんの事だと思うけど、 
"女から金を巻き上げて金持ちになったヤツは認めない" って言ってた。」

「何で将大に執着するんだろう…
私も、もう2人で会わないって宣言しました。」

「彼女は? トモキに彼女いる?」

「いないって言ってた。2ヶ月前だっけ?別れたって言ってたよね。」

「何かさ〜 "将来を真剣に考えて"とか言ってなかった?
お盆頃別れたって言ってたけど、お盆に何かあったのかな?」

「ハハハ! 今日の尚美ちゃんと有紗ちゃんの働きは大きかったんだな! ハハハ。
今日、トモキはさやかちゃんに真剣に告白するつもりだったかも…
まず、さやかちゃんが居酒屋に来たという事は、
ヒロと地元で会ったとしても、嘘がバレて無いと思ったと思う。
ヒロと会う機会がないウチに告白して付き合う予定だったと思うわ。 ハハハ! 
ヒロなんか両親との挨拶も済んでるのにな!」

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