トンネルの向こう側
さやかの両親が、集中治療室の休憩室に現れた。

オレは、土下座して謝った。

「お父さん、お母さん、本当に申し訳ございません!
オレを庇って…さやかは…さやかは…
本当に申し訳ございません…」

「河田君、さぁ、立って。ね!
悪いのはストーカーっぽくなった同級生の子なんだろ? な! 
君だってさやかを守ろうとしてたんだろ?」

さやかのお母さんは、目を真っ赤にして屈んでオレの腕を引っ張り上げて立たせてくれた。

オレも目が真っ赤だったからか
さやかのお母さんは、また涙を流してた。

弁護士の長谷川さんが、さやかの両親に挨拶し名刺を渡していた。

やはり、ご両親は長谷川弁護士に会いホッとしていた。

さやかの両親とガラス越しにさやかの様子を見てもらい、
くだものナイフだったから小腸だけ損傷したが、あとの内臓は無事だったと伝えると、更に安心していた。

看護師から、面会時間が終了になると言われ、

恭一さんにお願いしてオレのマンションに母さんとさやかの両親を送って欲しい事。
今日は恭一さんもウチに泊まってもらいたいとお願いした。
恭一さんは、快く引き受けてくれた。

オレはさやかのマンションに車を駐車したままだし管理人さんにも挨拶してから、
オレのマンションに戻る事にした。

長谷川弁護士もさやかのマンションに来る事になり長谷川弁護士の車で向かった。


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