トンネルの向こう側
関口さんとも挨拶し、キッチン岡部へ向かう。
歩いても3分くらいだ。

「母さん、ココがキッチン岡部。
さあ、恭弥さんも岡部さんも待ってるから入ろう!」

「え! すぐなのね! 」

カランカラン♪

店のドアベルが鳴り、テーブルに座っていた岡部さんと恭弥さんが立ち上がった。

「河田くん、お父さんが亡くなって大変だったな〜、少しは落ち着いたか?」

「ヒロ! 大丈夫か? 」

「はい。 49日法要はまだですが、
何とか向こうを引き払って来ました。

あの〜、母の 河田 恵です。
母さん、こちらが岡部さんで、あちらが城 恭弥さんだよ。」

「はじめまして。将大の母の恵です。
将大が学生の頃から、お2人には親切にお世話になったと聞いております。
本当にありがとうございます。
また、主人の葬儀には立派なお花や弔電もいただき、ありがとうございました。

これは、つまらない物ですが良かったらお召し上がり下さい。」 ペコリ

「いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします。」

「はい。私の方こそ、宜しくお願いします。」

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