トンネルの向こう側
恭弥さんと岡部さんに連絡したら、2人共大丈夫だった。

母さんの準備が整い菓子折りを持って
先ずは、管理人の関口さんご夫婦に挨拶する。

管理人室のドアを コンコン!

「関口さん! いらっしゃいますか?」

「は〜い。 今行きま〜す。」
ガチャ! 

「あら、河田さん。今日戻られたんですか?」

「はい。父の葬儀とあちらでの用事も済み、今日、戻りました。
あの、関口さん、今日から母親の河田 恵も一緒に住む事になりまして、
明日、母の引っ越し荷物が午前中に搬入予定です。」

「それは、大変でしたね。
あ、お母さんですね。私、管理人をしております関口と申します。
妻と2人で管理人してます。
宜しくお願いします。」

「いつも息子がお世話になっております。
これは、つまらない物ですが、休憩の時間にでも奥様と召し上がって下さい。
明日も引っ越し荷物でお手数おかけしますが宜しくお願いします。」

「はい。大丈夫ですよ。 
あ、お母さんの写真だけ一枚撮らせて下さい。」

「はい。」

「今、カメラ持ってきますから、ちょっと待ってて下さい。」

関口さんがカメラで母さんを撮ってくれた。

「ココは、周りもオフィスビルもあり大勢の人が行き来するので、入口は厳重なんですよ! 」

「はい。気をつけます。」
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