総長様に愛されたい!~溺愛するはずが溺愛される日々が始まりました~

そしてその予感が的中したことを伝えるように、焦った表情の菫が前から駆け寄って来た。

「桜、ちょっと来て!!」

「え!?」

挨拶をする暇すらなく、腕を引かれて連れて行かれる。
そして着いたのは、昨日来たばかりの空き教室。

中には椎那くんと朝日くん、それから和葉くんが昨日と同じように座っている。
しかし昨日とは打って変わってその空気は息が詰まるほど重たかった。

「おはよう園崎さん。突然ごめんね。
よかったらここ座って」

尋常じゃない様子に気後れしたのが伝わったのか、朝日くんが笑顔で声をかけてくれる。

進められた通り菫と一緒にソファーに腰掛けると、正面に座る和葉くんと目が合った。

和葉くんは片膝を立ててそこに肘をつき、明らかに機嫌の悪い様子でこちらを見ている。

この重たい空気は、主に彼が全身から溢れ出しているこの威圧感のせいだろう。

しかもこれ……私に向けられたものだ。


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