総長様に愛されたい!~溺愛するはずが溺愛される日々が始まりました~
「ちょっと和葉!」
「大丈夫」
菫が和葉くんに向かって声を荒げる。
身体を前のめりにする菫の前に腕を伸ばして言い合いにならないよう静止した。
「桜……」
「大丈夫だよ。
朝日くん、説明して頂いてもいいですか?」
菫はなんだか平静を失っているようだし、和葉くんはとても頼みごとができる様子じゃないし、椎那くんにはこういうことは向いてなさそうだし。
ということで朝日くんにお願いしたのだけれど、本人は初めから自分が説明するつもりだったようだ。
少し眉根を下げて頷くと、丁寧に説明してくれた。
「先に結論を言っちゃうと、桜さんが…朱雀の新メンバーって噂が流れてるんだ」
「へー……ん?……えええ!?」
「あははっ、桜ちゃん反応鈍〜い」
「椎那くんはちょっと黙ってて!
朝日くん、続き!」
「あ、うん」
小声で文句を言っている椎那くんは無視して、朝日くんの声に耳を傾ける。
「昨日菫と一緒に何人かの男子と喧嘩したんだよね?」
「一緒に…というか、殆ど菫がやってくれたんだけど…」
「でも、園崎さんも一人倒した」
朝日くんの真剣な眼差しに、心臓がドクンと大きく波打った。