総長様に愛されたい!~溺愛するはずが溺愛される日々が始まりました~
キッパリと言い切られて、それ以上言い返す気にはなれなかった。
見張られるのは良い気がしないけれど、もう関わるなと言われるよりずっと良い。
「分かりました……その代わり、謝ってくださいね!」
「あ?」
和葉くんが眉間に皺を寄せて明らかに不機嫌そうな声を上げる。
「私が無実だってわかったら、疑ったこと謝ってください」
この最強の総長様は、人に謝れだなんて強要されたことはないだろう。
一瞬戸惑ったような表情を見せたあと、呆れたように溜息を吐く。
「お前、本当に俺が好きなのか?」
「好きですよ?」
「その割に生意気だな」
その言葉に思わず笑ってしまった。
確かに私は生意気だ。自分の性格がこの見た目に比べて全く持って可愛くないという自覚は、ある。
「好きだから、なんですけどね。
好きな人に疑われるのが、一番悲しいので。
だから私を悲しませたことを、ちゃんと謝ってください」
和葉くんは何かを考え込むような素振りを見せると、真っ直ぐにこちらを見つめて口を開いた。
「分かった。約束する」
こうして私の、自分の潔白を証明するための日々が始まった。