総長様に愛されたい!~溺愛するはずが溺愛される日々が始まりました~

分かっているけど、悔しい。
それを弁解するすべがないこと。
そして、実際に後先考えず手を出した私が悪いという事実が悔しくて、申し訳ない。

「やめろ」

その一言がやけに重く響いた。
冷たいけど、でも…どこか優しい声だったから。

「もういいから、頭上げろ」

その声に従って恐る恐る顔を上げる。
和葉くんからは、もうあの威圧するようなオーラは感じなかった。

「確実な証拠がないのに、何か手を下すような真似はしない。
その代わり…これから当分、朱雀の奴等と行動を共にしろ」

「へ?」

「怪しい動きがないか見るために、見張りをつける」

「それは……ご褒美ですか?」

「俺がつくとは言ってねえだろ」

「じゃあ拷問だ。やだです」

「断れる立場じゃないだろうが」

「私、友達が多いタイプに見えますか?」

「……見えねえな」

「でしょう?人とずっと一緒にいるの、そんなに得意じゃないんです。
見張りはさすがに息苦しいです」

「駄目だ」

「何か別の方法はないんですか!」

「ねえ」
< 34 / 36 >

この作品をシェア

pagetop