総長様に愛されたい!~溺愛するはずが溺愛される日々が始まりました~
分かっているけど、悔しい。
それを弁解するすべがないこと。
そして、実際に後先考えず手を出した私が悪いという事実が悔しくて、申し訳ない。
「やめろ」
その一言がやけに重く響いた。
冷たいけど、でも…どこか優しい声だったから。
「もういいから、頭上げろ」
その声に従って恐る恐る顔を上げる。
和葉くんからは、もうあの威圧するようなオーラは感じなかった。
「確実な証拠がないのに、何か手を下すような真似はしない。
その代わり…これから当分、朱雀の奴等と行動を共にしろ」
「へ?」
「怪しい動きがないか見るために、見張りをつける」
「それは……ご褒美ですか?」
「俺がつくとは言ってねえだろ」
「じゃあ拷問だ。やだです」
「断れる立場じゃないだろうが」
「私、友達が多いタイプに見えますか?」
「……見えねえな」
「でしょう?人とずっと一緒にいるの、そんなに得意じゃないんです。
見張りはさすがに息苦しいです」
「駄目だ」
「何か別の方法はないんですか!」
「ねえ」