契約結婚のはずが、極上弁護士に愛妻指名されました
「なんならお手伝いしましょうか」

「え? ……は?」

 記者が間抜けな声を出す。
 和臣がふわりと微笑んだ。

「あなたが、憶測で記事を書かなくてもいいように、私がこれから事実のみをお話しましょう」

「⁉︎ か、和臣さん⁉︎」

 渚は思わず声をあげてしまう。
 記者が、ごくりと喉を鳴らした。
 渚は慌てて和臣の袖を引く。

「和臣さん‼︎」

 でも彼を止めることはできなかった。

「あなたのおっしゃる通り、私は事務所の所長の勧めで、妻と見合いをした。そしてその見合いをするまでは、彼女とはろくに話をしたこともなかった。そこまでは"関係者の方"のお話が正しい。合っていますよ」

 記者が頷くのを確認してから、和臣が再び口を開く。
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