本能で恋をする~again~

そしてまたある日仕事が終わり帰ると――――
「ただいま、凛音!」
「おかえりぃ、海斗」
「え?凛音?」
凛音はカズを抱っこしていた。

「前に話したでしょ?今日明日は、カズくんを預かるって!」
「は?あー確か!言ってたな」
「ねぇ?今日はりぃちゃんと一緒に寝ようねー」
「は?あのセミダブルに三人で寝るの?」
「へ?そんな訳ないでしょ?私とカズくんは、和室でお布団敷いて寝るよ!海斗は今日は一人でベットだよ!」
「え?やだよ!じゃあ俺も布団で寝る!三人で寝よ!」
「いいよ」
「海斗、ちょっとカズくん見てて!ご飯用意するから!」
「へーい」

凛音が、キッチンへ行ったのを確認し、
「おい!カズ!いいか。お前必要以上に凛音に触るなよ!凛音は俺のモノだからな!」
「ふぇーーん」
ゲッ!泣き出した!

「ちょっと海斗!カズくん泣かさないで!」
「ちげーよ。急にカズが泣いたの!」
「カズくん、おいで?」
凛音が、カズを抱っこするとすぐに泣き止んだ。
「カズくんはいい子ねぇー。可愛い!」
いいなぁ、カズは。
「フフフ…海斗もおいで!」
「え?」
「海斗も私にギュってされたいんでしょ?」
バレた。
「じゃあ、カズ抱いてていいから、凛音を後ろから抱き締めさせて!」
「いいよ!」
凛音を後ろから抱き締める。
「海斗の方が、甘えん坊だね(笑)」
「そう?」
「うん。そうだよ(笑)」

それから夕食済ませ、片付け後。
「じゃあ、私カズくんとお風呂入ってくるね!」
「は?」
「え?」
「カズが凛音の裸見るの?」
「裸って!当たり前でしょ?お風呂は裸なんだから!」
「なんで?」
「なんでって?」
「いや、ダメだろ?」
「どうして?お風呂入って綺麗にしてあげなきゃ!」
「何言ってんの?カズは男だよ!」
「男の子だよ!」
「同じだ!」
「同じじゃないよ!」
「………」
「………とにかく入ってくるね!」

「じゃあ俺も!!」
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