本能で恋をする~again~
一旦部屋にそれぞれ帰る、六人。
<叶斗・美久部屋>
「美久ちゃん、大丈夫?体調」
「えぇ、凄く楽しいから!」
「そうだね!」
「凛音…無事でよかった!」
「ほんとだよ……。プールに落ちたときはどうなるかと…」
「海斗さんも大変ですね」
「そうだね(笑)」
「海斗さんと凛音って不思議ですね」
「え?」
「兄妹みたいに子どもっぽいし、友達みたいに仲いいしでもやっぱり夫婦のように信頼し、愛しあってる」
「確かに(笑)」
「私達もそうなりたいですね」
「うん…」
「美久ちゃん…」
「え…?ん………」
キスをする、二人。
「好きだよ…僕達なりに幸せになろうね!」
「私もです…幸せになりましょう、三人で…」

<君加・一平部屋>
「あー。久しぶりにはしゃいだな!」
「だね(笑)二人ってのも、久しぶりだしね!」
「君加、来いよ!」
「え?うん」
一平に後ろから抱き締められる、君加。
「凛音を初めて殴っちゃった……」
凛音を殴った手を見ながら言う、君加。
「あぁ。でもそれだけ凛音ちゃんが大事ってことだろ?」
「うん。大好き!凛音が!もちろん美久もだけど」
「なんかちょっと妬けるな」
「もう////」
「でも、凛音ちゃんはみんなの妹だもんな!」
「あー、それは言えてる(笑)」
「でもよ!普通は凛音ちゃんみたいな女って女に嫌われないか?」
「それは。凛音のあざとさは無自覚だからね!ほんとに天然なんだよね…びっくりするくらい…
女に嫌われる女は、なんだかんだで自覚ありな子だし!」
「へぇー」
「………」
「海斗、どんな気持ちだったのかな…?」
「え?」
「凛音が落ちた時。私でも潰れそうに苦しかったから、海斗はもっと……」
「意識なんてないだろうな」
「え?」
「もし落ちたのが、お前だったとしたら俺も同じことしたよ!たぶん身体が勝手にプールに吸い込まれるみたいに飛び込むと思う。とにかく助けないとって!」
「そうだよね…」
「もしカズが落ちたら、君加も同じなはずだぜ!」
「そうだね…何も考えたりはないね!」
「だろ?」
「でも、よかった。無事で…」
「あぁ。ん?君加?」
「ごめん、また涙が…」
チュッ……
「大丈夫!凛音ちゃんには海斗がいる!うざい位に。君加には、俺がいる!」
「うん…ありがと」

再び二人の口唇が、重なった。
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