あなたの声が聞きたくて
あのあとすぐにオリエンテーションが始まった。

しかし俺は、大輝が言ったあの言葉が頭から離れない。

そのおかげで、オリエンテーションの内容は右から左へと抜けていった。


”オレ、障害者は無理だわ”


あいつがなぜそう言ったのか、俺にはよく分からなかった。

その言葉にどんな意味があるのか。

あいつは高校の時から女には困らなかった。

明るい性格で、ムードメーカーだった大輝は、周りから人気者で、常にどっかしらの女と付き合ってた。

さっきだって、大輝は俺が入学早々に彼女を作ったとか勝手に浮かれていたし、あいつは女遊びが好きなタイプだと思う。

だから、そういう意味で言ったのかもしれない。

でも、俺には楓葉の存在自体を否定しているように聞こえた。

確かに、俺も耳が聞こえない人と会ったのなんて初めてだし、これから先も出会うことなんてないと思ってた。

俺は勉強したいっていうより、キャンパスライフを謳歌できればそれでいい。

だから少し戸惑ってるし、これからどうやって友達作りをすればいいかわからない。


気がつけば今日の予定がすべて終わっていた。
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