ただ、一緒にいたい
*****愛月 side*****
目が覚めると、廃校になったであろう学校にいた。

「おはよう」
「え?ここ、は?」
「去年廃校になった、小学校」
「あの、これ……」
私は手を縛られていて、柱にくくりつけられていた。

「あー、彰が来るまで待ってて」
「彰、くん?」
「そう。俺ねアイツに殺されかけたの」
「え…?」
そこでこの人が、彰くんに以前殺されかけた時の事を知る。
耳を塞ぎたくなるような事実だった。

「あんた、なんで泣いてんの?」
「え…?」
自分でも分からないうちに涙が出ていた。



どうして彰くんはこんな世界にいるのだろう。
いじめられたから?
猛さんやお義父さんがこの世界の人だから?
いや、違う。

私の為なんだ。
私を救う為に……………
私のせいでこんな辛く悲しい思いをさせているなんて、悲しすぎる。


「大丈夫だよ。彰はすぐ来るよ…」
「え―――?」


「愛月ーーー!!!」
「彰くん!」


「さぁ、地獄の始まりだ……!」
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