ただ、一緒にいたい
「そんな事って……」
「だからもう……」
岸さん達は辛そうに顔を歪ませている。

だからってこのままじゃ―――――

「え?愛月様…?」
私は抜けている腰を引きずって、這って彰くんのところへ向かう。
「彰くん!!約束!!思い出して!!」
「………」
「彰くんはとっても優しい人でしょ?」
「………」
「柔らかくて、優しく笑う穏やかな人!」
「………」
「それにもう離さないって言ってくれたでしょ?」
「………」
「お願い!!
私とこの子の為に、もうやめて!!!」
―――!


ピタッと彰くんが、止まった。
「私のお腹には赤ちゃんがいるの。私と彰くんの子どもだよ!」
「子ども…?」
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