ただ、一緒にいたい
「そうだよ、ここに…」
私は彰くんの手を取って、お腹に触れさせた。

彰くんに目の色が戻っていく。

「愛月…」
「彰くん、もう帰ろう!」
「あぁ」
彰くんの頬を撫でる。
彰くんが優しく笑う。
あまり大きくない、目を細めて………

「岸、生島、山科!」
「はい!」
「後は頼む!」
「はい!もちろんです!」
「あずちゃん、帰ろう!」
「うん!」

彰くんに抱えられ、その場を後にした。



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