俺のことずっと好きでいろよ


試合は、圧勝。

相手が部員20名くらいの高校だったのもあるけど、笠原くんが先発したら、相手はまったく打てず、三振の山を築いて、見事勝利した。

琉希くんのリードもよく、何度もチャンスで打って打点も上げていたし、今日は久々の公式戦としては上々。


試合のあと、わたしはそのまままっすぐ家に帰った。

琉希くんは試合に集中してるし、今日なんて一緒に帰れるわけもないし、帰ったらまた明日の練習のこと考えるだろうし…

こういう日は会うことはない。

とりあえずLINEだけ…
『おめでとう』
っていれておく…

家で晩ご飯の支度を手伝ってたら、お父さんが帰ってきた。

そして、そのあと、晴斗も帰宅し、夜には輝がやってきた。

「おう。みのり。」

「輝。うち来るの久しぶりだね。」

「まあな。」

「晩ご飯食べてくでしょ?」

「うん。」

輝もおっきくなってきたなと思う。
冬ごろまでは子どもっぽかったのに…
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