俺のことずっと好きでいろよ
シルエットが月あかりの下に見えた。
髪の長いシルエット…

あれはみのりだ。
俺が間違えるわけねー。

玄関先で…

そしてその前にいるのは…
男だ。

「何言ってるのー?」

クスクスみのりがわらってるのがかすかに聞こえる。

「大丈夫じゃないじゃん!顔泣きそうだし。」

あの声は…北郷?

そして、信じられないことが起こった。

北郷がみのりをガバっと抱きしめたのだ。

え?
待てよ…。


「……すんなよ。」

「……」

なにかかすかに会話してるのが聞こえる…

けど、何言ってるのかこっちまで聞こえない。


何やってんの?

なんでふりほどかねーの?

なんでされるがままになってんの?
< 177 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop