HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「お姉ちゃん…只今・・・」

私はデスクに飾ったお姉ちゃんのフォトスタンドに話し掛ける。
『行って来ます』『只今』と写真のお姉ちゃんに声掛けするのが、私のルーティン。

「お姉ちゃん…私…隼也さんと結婚するかもしれない…本当にいいのかな?」

私はお姉ちゃんに問いかけた。
でも返事はナシ。

二人だけの秘密なら、結婚なんてあり得なかった。
一夜の責任を取るだけのコト…

隼也さんはそう言う風にしか考えていない。

でも、私は嬉しかった。

自分の旦那サマは彼以外…想像できないから・・・

「お姉ちゃん…私…立派にお姉ちゃんの身代わりを果たすからね…期待してて」

そう、私はお姉ちゃんの身代わりとして彼の妻になって尽くす。
それが彼の隣に居るはずだったお姉ちゃんの代わりに妻となる私の償い。

だから、私に隼也さんを頂戴ね…







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