HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
一階のダイニングルームのテーブルには母の手料理が用意されていた。
メニューは私のスキなハンバーグに豆腐の味噌汁、切り干し大根の煮物に自家製の白菜の漬物。

「・・・隼也さんは彩芽の元許婚だった人よ…」

「いいの…分かってる」

「瑞希…」

母は私の初恋が隼也さんだって知っていた。

でも、今も彼に片思いだとは知らない。

彼が私を愛してなくてもいい…

――――私が彼を愛してるから。

見返りは求めない。

「だから、そのお父さんの都合を教えて欲しいの…お父さんの都合に合わせて、隼也さんが挨拶に来るから…」

「そう…分かったわ…おめでたい話だけど…何だかフクザツね」

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