HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
翌日。
私は妊娠判明で、初出勤すると乾看護長は歩み寄って来た。

「妊娠おめでとう」

看護師長から祝福の言葉を貰った。

「ありがとう御座います」

「院長がパパか…どんなパパになるんでしょうね。少しでも、気分が悪い時は遠慮なく言って。これは院長命令だから」

「あ、はい」

看護師長に気遣われると私の方が逆に気を遣いそう。
そうやって、私の為に細やかな配慮してくれる隼也さんには感謝した。
隼也さんの子を妊娠した私は患者の子供たちから祝福を受けた。

担当患者の最後は隼君。
隼君には麻由香さんが付き添っていた。

「瑞希さん…」

「バイタルは正常ですね」

「移植の日程が…院長からメールを頂き、決まりました。
本当の有難うございます」

「良かったですね…」

赤の他人の二人の適合は本当に奇跡だった。
「私達の話を貴方が訊いていたと隼也さんから訊き、本当の貴方には申し訳ないコトをしたと思っています」

「いえ…」
隼也さんを信じてあげられなかった自責の念の方が強かった。私は彼を愛してると言いながらも彼を疑い、責めた。
私に彼を愛する資格あるのかな?
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