HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
彼は本棚にそっと飾られた私とお姉ちゃん、隼也さんの三人で撮ったフォトスタンドを見つけた。
「懐かしいな…」

彼はフォトスタンドを手に取り、眺める。
彼の目に映るのはきっと私ではなくお姉ちゃん。

「懐かしいですか?」

「あぁ」

「多分十五年前の写真だと思います」

「だろうな…瑞希…子供だもん」

あの頃の私はまさか…お姉ちゃんに代わり、隼也さんのお嫁さんになるとは絶対に思わなかっただろう。

隼也さんは懐かしいそうに見つめながら、フォトスタンドを元の場所に戻した。

「こうして…見るとやっぱり姉妹だな…瑞希は彩芽に少し似ている…」

彼は頬に触れ、ジッと黒い瞳で見つめて、私とお姉ちゃんを重ねた。

「姉妹だから…似てるのは当たり前よ」

最初から気づいているクセに。

あざとい人。

お姉ちゃんの身代わりだと思いながらも、私は時々囁かれる彼の甘い独占欲に溺れた。


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