あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
そして…


私が仕事を終えて店を出る時、なぜかガッツポーズで送り出してくれたんだ。


あんこさん、顔にも気合いが入っててちょっと笑えた。


でも、私も…


少しだけ楽しみにしてるんだ。


祐誠さんとのジム。


今日、一緒に行こうって…誘ってくれたから。


祐誠さんのマンションに着いて、ロビーからインターフォンを鳴らした。


「上がって来て」


祐誠さんの声。


「は、はい」


今度はガチガチにならないようにしなきゃ、また秘書の前田さんに笑われちゃう。


リラックスして楽しめばいいんだよね。


って、おまじないみたいに何度も言い聞かせてはいるけど…


でも、やっぱり心は正直だ。


勝手にドキドキし始めて、全然、言うことを聞いてくれない。


そうだよ、あのイケメン過ぎる祐誠さんがいけないんだ。


あんな顔面偏差値の高い顔で見つめられたら、誰だって直視できなくて思わず目を逸らしてしまうよ。
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