君に2度目の恋をした。
「ふぁぁぁ…」
今日もカーテンから漏れでる朝日で目が覚める。
うん、いい目覚め。
って…
「あぁぁぁ!」
またやってしまった。
「ちょっと莉桜!朝からうるさいわよ!
早くおりてらっしゃい!!」
下からお母さんの声が聞こえてくるが、今はそれどころじゃないのだ。
ベットの上で自己嫌悪に陥っていると、
「お姉ちゃん…?」
そっと部屋のドアが開く。
今年小学生になったばかりの弟、莉斗だ。
「あ、ごめんね、莉斗。」
莉斗はあんまり体が強くなくて、大好きな学校にもあまり行けてない。
だから朝早くから騒いで起こしてしまったことを謝る。
「んーん、全然大丈夫。
それよりお姉ちゃん、また配信寝落ちしちゃったの??」
「うん…まぁね。」
少しだけ微笑んで返事をする。
そうなのだ。
私の推しは配信者で、名前はわとくん。
本当に好きで好きで好きなんだ。
とってもカッコイイ声、いわゆるイケボで、聞いていると落ち着く。
そんな彼は私と同じ高校生で、レベルの高い進学校へ通っているそうで、配信の回数もあまり多くなく、時間も遅い。
だからこそ寝落ちしてしまう事が多く、1回のダメージも大きいのだ。
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