江藤くんはループしがち
「江藤くん!」


ホームルームが終わって先生が教室から出て行くと、あたしはすぐに江藤くんに声をかけた。


「な、なに?」


突然大きな声で呼ばれて江藤くんは目を見開いた。


「今日、なにかあったら、すぐにあたしに言って!」


「う、うん……?」


「それから、今日1日また江藤くんのことを観察させてもうらから!」


「え? それってまさか」


「そのまさかなの。江藤くん、またループしてるから!」


その言葉にギョッと目を見開く江藤くん。


「まじで……?」


あたしは大きくうなづいたのだった。
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