クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
クールな副社長の本性
 精神的に疲れた勤務が終わり、もちろん残業する事なく仕事を終えた。

 もうこのまま帰って眠りたい……。

 桃華の気持ちとは裏腹に、スマホには副社長からのメールが入っている。

 『仕事が終わったら地下駐車場に来てくれ』

 それを目にしギョッとする。

 残業がない会社のため、定時後のエレベーターは朝よりも混んでいる。そんな中、地下までエレベーターに乗るのは、車通勤の役職者くらいだ。

 急いでメールを返した。

 『地下駐車場には目立つので行けません』

 すぐに返事が返ってきた。

 『わかった。駅とは反対にあるコンビニに来てくれ』

 『わかりました』断る選択肢はなさそうなので、向かうしかない。

 会社を出て、駅に向かう人達とは反対に歩きだした桃華は思う。誰にも見られませんようにと……。
< 29 / 173 >

この作品をシェア

pagetop