クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
「何か可笑しな事言いましたか?」

「お姉さん面白い!心してって」

 二人はゲラゲラ笑っていて、一瞬にして和やかな雰囲気に変わった。

「いえいえ。冗談じゃなく、私なら正座して食べます」

「「アハハハ」」

 桃華への敵対心はどこに行ったのやら、仲良くなる。

「心して食べるからオススメ教えて~」

 店内の様子を聞いていた樹は自分の出番もなければ、ややこしいお客様だった彼女達が桃華と仲良くなっている姿に、ポカンとしてしまう。

 桃華のオススメを沢山買ってくれた彼女達は、帰る頃には目当てのイケメンのお兄さんの存在はすっかり忘れているのだった。

 早くから並んでいるお客様のほとんどが樹目当てで桃華は驚きと、更には最初の彼女達のような反応に困る。

 でも樹のパンのファンである事には変わりなく、誰もが沢山購入してくれるのだ。

 桃華がショップでアルバイトしていることを羨ましがる女性も居るが、樹が出てきて対処する事態にはなってはいない。

 それどころか皆が桃華の人柄に惹かれ、仲良くなって帰っていく。

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