クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
「樹、どういう事か説明してもらえるか?」

「あ~。そうだな。雅紀、今日の午前中の俺達の予定は?」

 今はプライベートモードだ。

「そうだな、30分くらいなら大丈夫だ。説明してもらうか」

「わかった」

 そして、樹は順を追って説明した。

 帰国後、ベーカリーショップを開いた事、桃華との出会い、そして三笠のお見合い話までを。雅紀は時々驚きの声を上げる。

「はぁ~。もう驚き過ぎてキャパオーバーだ。でも色々納得した。なんでベーカリーショップの件、教えてくれなかったんだ?手伝ったのに」

「雅紀なら手伝うって言うだろうと思って敢えて言わなかったんだ」

「??」

「俺達大学卒業後すぐに海外に行って、雅紀もずっと文句も言わずついて来てくれた。だから帰国したら、雅紀にも好きな事をしてほしかったんだ。雅紀を信頼しているし感謝もしているから黙ってた」

「樹…」

 雅紀は強制された訳でも、不満があった訳でもなく、樹との海外赴任にやりがいを感じていた。でも、樹の雅紀への思いも充分に伝わった。

「軌道に乗ったら話すつもりだったんだ」

「ああ。わかったよ」

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