転性悪役令嬢~昼は少年、夜は少女~破滅フラグ回避頑張ります
「ソフィア、私のプロポーズを断らなければ、こんな屑クラスの担任なんてならずに済んだのになぁ」
 はい?
 ちょっと待って、情報がてんこ盛りすぎてついていけない。
 ソフィア先生が、気持ち悪い目をした教頭先生にプロポーズされて、そんでもって断った?
 まぁ、断ったところに驚きはない。
 で、そのせいで、Fクラスの担任になった?
 っていうか、教頭なのに生徒のこと屑とか言いませんでした?
「ねぇ、教頭先生に人事権なんてあるの?私怨で先生の配置決めたりとかそんなことできるわけ?」
 仮にも国内有数のすごい中学校だ。振られたからとかそんな理由で人を動かせるなんて、意味が分からない。
 フレッドが口元をゆがませてぼそりとつぶやいた。
「彼は左宰相の息がかかっている」
 へ?
 えーっと、新たな情報がぶっ困れました。
 左宰相の息?
 えーっと、左宰相の息がかかった教頭が、国内有数の中学校で振られた私怨から人事を行った。
 ……おい、左宰相、もうちょっとまともな人間に息をかけろよ!
「ここ数年の卒業生で、左宰相に意見した人間の子息や子女が高等部進学できないことがあった。親が優秀な子供が高等部進学できないなんてありえないと騒ぎだしたのだけれど、左宰相は「親バカですね。親が思うほど子供は優秀じゃなかったというだけではありませんか?」との言葉で片付けたんだ」
 そういう親バカはいるよね、確かに。
 でも、今回はそうじゃなかったってこと?
 っていうか、右宰相のお父様は何も言ってないよ?ああ、教育関係はお父様の管轄じゃなかったっけ?
 フレッドが教頭の顔を睨みつけている。
 先生たちの人事権のある教頭。
「今からでも遅くありませんよ?私と結婚するというのであれば、別のクラスの担任に変えて差し上げます。最下位クラスを担任していたなんて、査定に響くでしょう?将来校長になる夢なんてかなえられませんよ?」
 うっわー。
 現代用語で、パワハラとセクハラ。しかも生徒の前で堂々と!驚き桃の木山椒の木だよっ!ブリキに狸に洗濯機だよっ!
「教頭先生の言う通り、私の夢はどこかの学校の校長になることです。そのためなら……私のできることはなんだってします」
 はい?
 ソフィア先生、私たち見捨てて教頭先生と結婚して別のクラスに?
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